きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

51年ぶり、そして23年ぶり

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日曜東京競馬場では毎日王冠が行われました。今年は12頭が出走。1番人気はルージュバックで単勝3.3倍、2番人気はステファノスで4.2倍、3番人気はアンビシャスで4.5倍、4番人気はディサイファで7.1倍、5番人気はロゴタイプで8.1倍とここまでが10倍を切るオッズで並び、以下ウインフルブルーム、マイネルミラノらがつづいてのレースとなりました。

勝ったのは1番人気のルージュバックでした。道中後方2番手を追走し、直線外から坂を駆け上がり最後はアンビシャスとの叩き合いの末、クビ差交わしての勝利となりました。2着アンビシャス、3着には最後方から追い込んできた11番人気のヒストリカルが入り、前が壁になって直線スペースがなく追い出しに苦しんだステファノスは最後伸びてきたものの5着まで、安田記念馬ロゴタイプは直線残り200mで後退し8着の結果でした。

ルージュバックはエプソムカップにつづいての重賞連勝となりました。牝馬による毎日王冠優勝は1993年のシンコウラブリイ以来23年ぶりで、67回の歴史の中で9頭目となりました。ルージュバックは3歳時にきさらぎ賞を牝馬で51年ぶりに制覇してクラシック戦線の主役に躍り出て、さらにはダービー出走の声すら話題に上がっていた馬でした。それほどの実力を持ちながらG1はオークス2着まで。23年前に優勝したシンコウラブリイは毎日王冠からスワンステークスと走り、ラストランのマイルチャンピオンシップで悲願を果たしました。ルージュバックはこの秋、どんなドラマで舞台を駆け上がっていくのでしょうか。

3日連続開催の最終日は、京都競馬場で京都大賞典が行われます。昨年G1・2勝のラブリーデイと今年春に天皇賞(春)を優勝したキタサンブラックが古馬戦線の主役の座をめぐり激突します。また盛岡競馬場ではダートのマイルJpn1・マイルチャンピオンシップ南部杯が開催されます。かしわ記念、帝王賞と連勝し王座を奪還したコパノリッキーが登場。ホッコータルマエ、アスカノロマン、ベストウォーリアらを相手にした走りに注目が集まります。

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