きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今年の皐月賞は、見応えのあるゴール前の攻防となりました。直線手前から先に仕掛けたロゴタイプが先頭に立ち、2番人気エピファネイアに3番人気のコディーノが猛追。上位3頭の人気馬による三強の熾烈な争いは、2歳王者のロゴタイプがそのまま押し切りまずは一冠目を手にしました。

現役時代無冠に終わった父ローエングリンにとっても産駒初の三冠クラシックタイトルとなりました。母ステレオタイプは、サンデーサイレンス2002年産になりディープインパクト、ショウナンパントル、エアメサイアらが同世代のサンデーサイレンス産駒が活躍する中、芝・ダートの未勝利戦を走り、その後地方も含めて22戦2勝。半兄アンドゥオールや半姉グランパドドゥの活躍を受けたその期待とはよそに、スターバレリーナの可憐な血を活かしきれずに引退します。

母ステレオタイプにとって初の産駒であるロゴタイプが皐月賞制覇し嬉しい結果となりました。

ステレオタイプに対して日米両オークス制覇の母シーザリオの仔エピファネイアは、半馬身届かず2着に終わりました。道中かかってしまい体力を消耗したことも、最後の差に出てしまいました。3着コディーノも道中は力んだままのレースとなり、札幌2歳Sや東スポ2歳Sで魅せたような力強さを出しきれなかったようです。

レース前は混戦と思われた今年のクラシックですが、3歳クラシックのストーリーが見え始めてきたようです。今回、力を出し切れなかった各馬は、ダービーでどう巻き返してくるでしょうか。

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