きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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香港国際競走はロードカナロアの連覇ばかりが話題ですが、香港C2着のトウケイヘイローも持ち味を存分に生かしました。2着の結果は残念ですが相手を考えれば大健闘です。ラビット(ペースメーカー)でもなければこんな大逃げを打つ馬は向こうには余りいません。手練れの外国人ジョッキーも戸惑ったのでしょうね。

勝ったのは地元香港のアキードモフィードという4歳馬。アイルランドから移籍して香港ダービーを勝つなど着実に力をつけてきたドバウィ産駒です。老齢まで走るのが普通の香港競馬界では4歳の若さが魅力です。今後は地元のエースとしての活躍が期待されます。

3着のシリュスデゼーグルは一昨年の欧州古馬チャンピオン。もう7歳馬ですが実力のほどは折り紙付きでの古豪です。今季はスランプに悩みましたが、前走英チャンピオンSではしっかり2着に食い込み確かな存在感を示しました。この馬に先着したのは大金星級の大手柄と言えそうです。

4着のミリタリーアタックも春のクイーンエリザベス2世Cでは日本から遠征したエイシンフラッシュを退けています。その後もシンガポール航空国際Cを制して国際派の仲間入り。1番人気に推されたように香港トップクラスの期待馬です。9着に大敗したリトルマイクはアメリカを代表する芝ホース。すでにG1を4勝している隠れもない実力派です。

地元香港、ヨーロッパ、アメリカの一流馬が揃う中、これだけの相手に2着なら十分すぎるほどの結果ですね。今後も個性を生かし切ったレースをしてほしいです。

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