きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週は中山競馬場で2歳王者を決定する朝日杯フューチュリティSが実施予定です。暮れの中山競馬を盛り上げ、長く親しまれてきた本競走ですが、2歳重賞体系の見直しにより、来年からは阪神競馬場に舞台を移すことになりました。

中山コースで開催されるのが最後となりますが、最後に相応しいメンバーが顔を揃えます。地方競馬界の大物や牝馬重賞ウィナー、圧倒的なパフォーマンスを見せた外国産馬など、過去に幾多の名勝負が繰り広げられてきた中山・芝1600mの舞台で見事栄冠を勝ち取るのは、いったいどの競走馬になるのでしょうか。

ローエングリン産駒のロゴタイプが2歳王者の栄冠を手にし、その勢いのまま皐月賞を制したのは記憶に新しいと思います。このレースに勝利すれば、クラシックでも本命候補になるだけに、気が抜けませんね。今年最大の見所はやはり地方競馬から参戦のプレイアンドリアルでしょう。ホッカイドウ競馬デビュー後、JRA認定スーパーフレッシュチャレンジ2、ジュニアグランプリと連勝を飾り、中央初のレースにも関わらず東京スポーツ杯2歳Sではレコード勝ちをマークしたイスラボニータからクビ差の2着。その能力が中央でも十分通用することを証明しました。一方、出走馬中 唯一の牝馬ベルカントにも注目です。2歳女王を決定する阪神ジュベナイルFではなく牡馬相手となる朝日杯フューチュリティSに挑戦することに驚きですが、牝馬での出走は2007年フォーチュンワード以来6年ぶりとなり、1980年の覇者テンモン以来33年ぶりとなる牝馬の優勝が見られるか注目ですね。

競走名のフューチュリティとは英語で未来・将来・前途の意味を持ちます。この名の示すとおり未来のクラシックロードの主役に躍り出るのは一体どの馬か、楽しみにしましょう。

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