きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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日曜の香港シャティン競馬場、4つのG1レースを一挙に行う香港国際競走で今年の北半球のビッグレースは、我がホームグランドの有馬記念を残すのみとなりました。1年が経つのは本当に早いものですね。

さて、香港スプリントのロードカナロア、強かったですね。直線に向いて抜け出すと後は離すばかりの独演会でした。メンバー的には世界一線級レベルのちょっと下、そんな顔ぶれでしたが、抜けた実力を見せつけました。1頭だけ次元が違う5馬身差と言って良いのでしょう。これだけのアスリートが日本スプリント界から出たことに非常な感銘を覚え、ある種の感慨に浸るような思いです。我が国のトップクラスが何度チャレンジしても、いつも厚い壁に跳ね返されてきたレースですからね。日本の短距離界に新天地を拓いたカナロアに感謝です。

これがラストランというのが何とも勿体ない、が実感です。これだけの馬が出るかというと、ちょっと想像ができないというのが大方のホースマンの本音でしょうね。生産者のケイアイファームの方々、馬主のロードの会員さん、安田隆行調教師、厩舎スタッフの皆さん、この馬の背中が本当によく似合った岩田康誠騎手、ご苦労さまでした。お疲れさまでした。またカナロアの子供と一緒にお会いできると嬉しいですね。

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