きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2017.4.6

ディープインパクトがガリレオを抜いた!

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ゴルフやテニスが分かりやすいのですが、メジャーなスポーツにはリアルタイムに更新されるランキングが付き物です。ところが世界中で盛んに行われている競馬には、競走馬のレーティングは存在しても、競馬に深く関わるホースマンたちへの評価はなおざりにされてきたのが実情でした。ホースマンたちの競馬に寄せる深い敬意や尽きない情熱があってこその競馬ですから、片手落ちの感は否めません。そんな現状に挑んだのが、以前にもご紹介したことがあるTRC(サラブレッド・レーシング・コメンタリー)という組織が独自に集計し公表しているグローバルランキング。このランキングは主要競馬国の重賞レース約1500を対象に数字に現れる定量データとインパクトヴァリューと名付けられた見た目の興奮や感動の質を測る定性データを総合してポイント化し、馬主、調教師、騎手、種牡馬(生産者)ごとに集計して各部門のランキングが編み出される仕組みです。

どんなアイデアも百人が百人得心する完璧な仕組みはあり得ないのですが、ホースマンを評価しようという心意気には尊敬の思いです。ちなみに各部門のチャンピオンは、馬主はクールモア、エイダン・オブライエン調教師、ライアン・ムーア騎手、種牡馬では先週までクールモアが擁する偉大なガリレオがトップを走っていました。すべてクールモアに何らかの形で関わっている人々です。これを追うのがモハメド殿下率いるゴドルフィン関係、カタールのアルシャカブレーシン繋がり、ちょっと前のフランケル、最近のアロゲートで世界を震撼させているジュドモントファーム関連といった具合です。世界の競馬のリーダーシップのあり様が見て取れます。

ところが今週発表のランキングで日本のディープインパクトが世界のガリレオを遂に追い越しました。ヨーロッパの本格的シーズンはこれからというのもあるのでしょうが、この逆転劇には、ドバイターフでのヴィブロスの圧巻の追い込みが大きく影響したのでしょうね。ドバイターフにはガリレオ産駒も4頭が出走しており、3位で追っているドバウィもアガ・カーン殿下所有で名牝ザルカヴァの息子ザラクも出ていましたから、眼下の敵を打ち倒しての堂々の勝利です。種牡馬(生産)が頑張れば、他分野への波及は確実ですから、ディープインパクトの活躍が競馬の世界地図を塗り替えてしまうかもしれません。