きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

人の数だけ、馬の数だけドラマがある

ようこそいらっしゃいませ。

弥生三月――さまざまなスポーツの足音が聞こえてきました。
ジャポニカ学習帳の表紙にもなった新横綱・稀勢の里、技の多彩さでファンの目を惹きつける新入幕の宇良が注目を集める大相撲・春場所の初日は2日後。ワールドベースボールの一次リーグ、初戦のキューバ戦が4日後に迫り、第89回選抜高校野球大会は16日後の19日に開幕。今年で25年目を迎えたJリーグは早くも熱い戦いが繰り広げられ、華やかさと強さと上手さを競うゴルフの国内女子ツアー2017シーズンは、昨日、その幕が切って落とされました。

どの競技にも、感動があり、ときめくような高揚感があり、勝負の厳しさがあります。
――どの競技が一番面白いのか!?
その答えは、観る人、それぞれ心の中にしかないのかもしれません。しかし、それをわかったうえで、敢えて「それでも、競馬が一番面白いと思います」と胸を張るのが武豊騎手です。“鞭と鞍をバックに詰め込んで世界中を回れるのは騎手だけですから”。そんな言葉で騎手という仕事の魅力、面白さを語ってくれました。
2年連続リーデングジョッキーに輝いた戸崎圭太騎手は“悔しいと思った分だけ強くなれること”と語り、ミルコ・デムーロ騎手は“日本で乗れたことが一番嬉しい”とつぶやき、クリストフ・ルメール騎手は“このレースは勝てる思った瞬間、アドレナリンが全身から噴き出すようなあの感覚は、騎手にしか味わえないものだと思います”と、力を込めて話してくれました。

同じように、馬主のみなささまにも、馬主にしか味わい得ない喜び、馬主になったからこそ味わえる感動、馬主になってしまったから味合わなければいけない苦しさ……などが、あると思います。

人の数だけ、馬の数だけドラマがある――。
使い古された言葉かもしれません。しかし、だからこそ、そこには真実があります。
中山馬主協会のホームページでは、そんな馬主のみなさまの声をこれからもお届けしていきたいと思っています。

×