きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

スーパーサタデー【後】

ようこそいらっしゃいませ。

前日の続きです。日本馬ラニが登場するG1アルマクトゥームチャレンジラウンド3が終わると、最終第7レースはリアルスティールが連覇を狙うドバイターフのトライアル・G1ジェベルハッタが行われますが、今年のドバイターフは大変な激戦模様になっています。先日、香港でG1香港ゴールドCを競り勝って復活したウェルテルが参戦を表明しました。昨春のG1クイーンエリザベス2世Cで日本のラブリーデイやヌーヴォレコルトをまとめて馬群に沈めた香港期待の星です。国際レーティングも世界8位タイの124ポンド。ドバイシーマクラシックのポストポンドや凱旋門賞馬ファウンドと同格になります。ちなみにリアルスティールは121ポンドですからウェルテルより格下の評価ですね。2000mあたりが得意な馬で1800mの距離がどうかでしょうが、強敵現る!となったのは間違いありません。

新星という意味では、フランスのザラクの存在も侮れません。7戦7勝で凱旋門賞を勝った天才牝馬ザルカヴァの息子という超良血です。仏ダービーはヨーロッパ3歳チャンピオンのアルマンゾルの2着に敗れましたが、前走ドバイ遠征のG3ドバイミレニアムSで重賞初制覇を成し遂げました。この馬もドバイターフかシーマクラシックか、レース選択が難しいのですが、勝利にこだわれば難敵ポストポンドが待ち構えるシーマよりはターフの方が与し易い?鞍上クリストフ・スミヨンも加味して不気味以上でしょう。トライアルを勝ち上がってきた好調馬の姿も多く、サーパーサタデーのジェベルハッタも、日本馬や前述の注目馬は出走しませんが、当然見逃せない一番になります。

話題が前後しますが、2RにはG3マハブアルシマールというダートスプリントのゴールデンシャヒーンのトライアルレースが組まれています。ここにもカネヒキリ産駒の日本馬ディオスコリダーが出走します。唯一の3歳馬で他馬に比べて4.5キロのアロウワンスを貰っています。 有利なのは間違いありませんが、昨年のこのレースと本番ゴールデンシャヒーンを連勝したムアラーブの存在はあまりにも大きく、11歳馬ながら4年前にトライアルと本番を連覇した実績もあるレイナルドザウィザードという馬も前哨戦のリステッドレースを勝って衰えない元気さを見せています。ディオスコリダーには年の差8歳という気の遠くなるような大先輩ですが、若さを爆発させてほしいものです。
それでは本番間近、スーパーサタデーの熱戦をお楽しみください。

×