きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

3つ目の2歳G1ホープフルステークス

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27日、JRAよりホープフルステークスのG1昇格が発表されました。日本グレード格付け管理委員会、およびアジアパターン委員会で承認され、今回の発表となりました。あわせて牝馬重賞のターコイズステークスがG3へと格上げとなりました。これにより2歳G1は朝日杯フューチュリティステークス、阪神ジュベナイルフィリーズと合わせて3つとなり、3歳、古馬戦線では今年からG1となる大阪杯も含め平地でのG1レースは合計24つとなりました。G2レースは34つ、G3レースは70つで平地重賞レースは128つ。毎週は開催場のどこかで重賞レースが行われ、これに海外馬券も加われば、ファンにとりそれ以上のG1馬券が購入できることになります。
また年末は有馬記念のあとにホープフルステークスが行われますから、年納めのG1は有馬記念ではなくホープフルステークスという流れとなりました。

ホープフルステークスのG1昇格は、もともと2歳路線の整備から始まり、朝日杯フューチュリティステークスが阪神に移り、ラジオNIKKEI杯2歳ステークスと入れ替えた背景を持ちます。朝日杯フューチュリティステークス、阪神ジュベナイルフィリーズ、ラジオNIKKEI杯2歳ステークスと長らくつづいていた体制は2014年から朝日杯フューチュリティステークス、阪神ジュベナイルフィリーズ、ホープフルステークスとなり、今年からすべてG1として行われることとなりました。ファンにとりいまなお強烈な記憶として残るのが、1990年代に中山1600m時代の朝日杯フューチュリティステークスを駆け抜けていった名馬たちに、2000年アグネスタキオン、ジャングルポケット、クロフネが激突した阪神2000m時代のラジオNIKKEI杯2歳ステークスです。その記憶が新しい記憶に塗り替えられたとき、はじめて2歳路線の新体制が成功したといえるでしょう。それにはまず各G1から翌年のクラシック馬登場を、と願うばかりです。

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