きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2017.1.29

淀に刻まれた最後のスピード

ようこそいらっしゃいませ。

日曜は東京競馬場で根岸ステークス、京都競馬場ではシルクロードステークスが行われます。根岸ステークスは2月末のフェブラリーステークス、シルクロードステークスは高松宮記念へ向けての前哨戦です。
シルクロードステークスといえば、2011年のジョーカプチーノを思い出します。ジョーカプチーノの現役生活はダート戦でスタート。4戦目にしてようやく初勝利を手にして、格上挑戦でクロッカスステークスに出走し、初芝の挑戦は7着に終わります。それでも路線を変えずに出走した芝2戦目はスピードを活かして逃げ切り勝ちし、続くファルコンステークスでは出遅れながらも突き抜けて重賞タイトルを手にします。ニュージーランドトロフィーを経て出走したNHKマイルカップでは、前走が3着で終わったこともあり短距離馬との見方から10番人気の低評価でした。そのNHKマイルカップでは2番手から直線後続を寄せ付けず圧勝し、天性のスピード馬との印象を強烈に残しました。

そのジョーカプチーノは次走はダービーを選択。土砂降りの雨の中、大逃げを打つも直線手前でズルズルと後退。最下位に敗れてレース後脚部不安から長期離脱を余儀なくされます。ちなみにこの年のダービーは実力馬のその後の走りにも大きく影響を残すほどの、タフで過酷なレースでした。
1年5ヶ月後の休養を経て復帰したジョーカプチーノが久々に重賞勝利を手にしたのが、2011年のシルクロードステークスでした。それまでスピードで逃げ切るイメージが強かったジョーカプチーノでしたが、このときは出遅れて後方からの直線一気の競馬でした。違った一面を見せたことで新たなジョーカプチーノへの期待がグッと高まったレースでもありました。

しかしジョーカプチーノが勝利を手にしたのはこのレースが最後となりました。3歳時以来となる短距離重賞を手にしたことで1番人気に指示された高松宮記念では不利を受けたこともあり10着に惨敗。翌年高松宮記念から京王杯スプリングカップと走り引退、種牡馬の道を歩みました。