きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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ダービー馬キズナが単勝1.7倍の支持を集めてレースを迎えた天皇賞(春)は、ゴール前、大激戦の末、ゴール手前で先に抜けだしたフェノーメノがウインバリアシオンをクビ差振り切り優勝、昨年に続いて天皇賞(春)連覇を達成しました。

レース前はキズナが話題の中心となり、vsゴールドシップ、ウインバリアシオン、フェノーメノと人気が続いて四強を形成。フェノーメノは、昨年秋は戦列を離れ今年3月の日経賞で9ヶ月ぶりにレース復帰もウインバリアシオンの5着で、同世代のゴールドシップが阪神大賞典を悠々と勝ち上がったこともあり、一歩ひいた形で見られていました。そのフェノーメノにとり今年の天皇賞(春)は、昨年の直線手前で早め先頭に立ち2着以降を寄せ付けなかった横綱相撲とは異なり、クビ、ハナ、半馬身差の激闘となりましたが、実力をきっちりと示して横綱の貫禄を魅せつけた、そんなレース内容でした。天皇賞(春)連覇は、メジロマックイーン、テイエムオペラオーにつづいて史上3頭目の快挙です。

2着にはウインバリアシオンが入りました。G1はこれで4回目の2着です。悲願までもうあと一歩です。3着は日経賞2着からのホッコーブレーヴが入りました。ホッコーブレーヴの父マーベラスサンデーは1997年の天皇賞(春)でマヤノトップガン、サクラローレルと激突した馬です。2004年の天皇賞(春)でも、その仔シルクフェイマスが3着と、ふと思い出したように1997年の父の無念が蘇ってきた結果のようでした。

キズナは直線とどかず4着、ゴールドシップはスタートで出遅れたこともあり直線で失速して7着でした。キズナは距離が長かったのでしょうか。

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