きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2016.4.2

ダービーへの刺客争い

ようこそいらっしゃいませ。

土曜中山競馬場では芝2200mで競われる3歳500万下の山吹賞、阪神競馬場では芝2400mのアザレア賞が行われます。この時期ですから出走各馬はダービーを見据えてのレースとなります。昨年アザレア賞を優勝したレーヴミストラルは青葉賞も勝ちダービーへと駒を進めたものの、ここ数年どちらのレースもダービーで主戦を張る名馬を送り出すまでには至っていない年がつづいています。
されど振り返れば、2002年、2003年と山吹賞はダービーへとつながる舞台として輝きを放っていた時代がありました。

2002年に山吹賞を勝ったのはシンボリクリスエスでした。シンボリクリスエスはデビュー戦勝利後、将来を期待されながらもセントポーリア賞、ゆりかもめ賞、3歳500万条件と取りこぼし、山吹賞は2番人気での出走となりました。その若き日のシンボリクリスエスはステッキをつかわずに2勝目をあげると、つづく青葉賞も完勝しダービーの主役の1頭にのぼりつめていきます。まさに山吹賞での勝利がきっかけとなり、能力を出す術を覚えたかのような見事な成長力を遂げていったのです。
その翌年の山吹賞を勝ったゼンノロブロイもシンボリクリスエスと似た道を歩んだ馬でした。デビュー戦勝利後、すみれステークスで3着に敗れるも山吹賞を圧倒的人気に応えて優勝。ダービー前哨戦の青葉賞もきっちりと勝利を収め、ダービーではネオユニヴァースと半馬身差の激闘を繰り広げました。

さて今年ですが、山吹賞には9頭、アザレア賞には11頭の3歳牡馬が出走します。サトノダイヤモンド、リオンディーズ、マカヒキの三強を筆頭に怪物揃いの牡馬達は皐月を経由してダービーへと駒を進めてくることでしょう。主役が不動の地位を固めつつありますから、ダービーへの刺客争いの趣きが強い今年の山吹賞、アザレア賞です。ダービーの舞台で刺客となるべく、能力を研ぎ澄ましている馬がこの山吹賞、アザレア賞から登場することを期待します。