きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

覚醒したダートの血

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8日(水)大井競馬場で東京スプリント競走が行われました。
1番人気に応え見事優勝を勝ち取ったのは丸田恭介騎手を背に大井へ乗り込んだダノンレジェンド。昨年の暮れにカペラSを12番人気ながら圧巻の走りで重賞初制覇すると、続く高知での黒船賞も快勝、今回の東京スプリントの勝利で重賞3連勝達成となりました。

2012年のデビュー戦で優勝しその後の活躍を期待され、古馬となったダノンレジェンドはその馬体に秘められた才能を開花させました。東京スプリント競走当日は、天候も悪く不良馬場やナイター競馬特有の照明の影響などアウェイでのレースに不安要素があるように思われましたが、結果は2着に2馬身差をつける快勝で強い競馬を見せてくれました。

ダノンレジェンドの父はダート競馬の本場アメリカで2歳牡馬・騸馬限定のブリーダーズカップジュヴェナイルを優勝したマッチョウノ。クラシック競走がダートで行われるアメリカ競馬において、ブリーダーズカップジュヴェナイルはクラシック競走を目指す登竜門の一つで、2歳馬の最強馬決定戦でもあります。マッチョウノは種牡馬となった後もブリーダーズカップクラシックを制したムーチョマッチョマンなどを輩出し、その優れた血を後世に伝えています。

そのエリート血統を受け継いだダノンレジェンドですから、今後の活躍が更に楽しみになりますね。

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