きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

世界に広がるディープのしずく

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6日、オーストラリア・ロイヤルランドウィック競馬場ではドンカスターマイルが行われました。芝1600mで競われるレースで、日本からはリアルインパクトとワールドエースが出走しました。リアルインパクト、ワールドエースともにディープインパクト産駒になります。リアルインパクトは前走オーストラリア・ローズヒルガーデンズ競馬場で行われたジョージライダーステークスで優勝。ディープの血がオーストラリアの舞台で再び躍動するか注目していましたが、結果は2着。それでも直線早々と先頭に立ち粘りに粘っての2着で、勝ったカーマデックは50キロの軽ハンデでしたから十分力を出し切った内容だったと言えるでしょう。3着には地元オーストラリアのロイヤルディセントが入り、リアルインパクトとともに出走したワールドエースは8着の結果でした。

リアルインパクトはディープインパクトの初年度産駒になります。3歳時にNHKマイルカップから安田記念へと向かいG1初制覇。ジョージライダーステークスはそれ以来となる2つ目のG1タイトルになります。リアルインパクトは今年7歳です。3歳時に駆け抜けた安田記念がつい先日のような感じもしますが、ドンカスターマイルこそ優勝を逃せどまだまだ現役。オーストラリアの地にディープインパクトのしずくをたらす、大仕事をやってのけています。

ディープインパクト産駒と言えば、トーセンスターダムも先月オーストラリアで行われたランヴェットステークス(芝2000m)に出走。コントリビューターに敗れたもののそれでも2着に入る走りを見せました。トーセンスターダムはトゥザワールドとともに11日にオーストラリアのロイヤルランドウィック競馬場で行われるクイーンエリザベスステークス(芝2000m)へと向かいます。産駒の走りによって海外にその血のしずくがたらされ、そして波紋のように広がっていく、まさに血統の浪漫を感じます。

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