きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

伝説のはじまり?

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中山競馬場では3歳重賞の京成杯が行われました。勝ったのはベルーフで、その勝ち方には驚かされました。

道中は中団後方でレースを進め、4コーナーで進出。逃げたオトコギイッポンが馬場最内で逃げ残る中、ブラックバゴ、クルーガー、ソールインパクトらが中団から殺到。ベルーフはさらにその大外から先行馬を追い上げ、まとめて飲み込んでの勝利でした。
2着以下への着差はハナ・クビ・ハナだったものの、着差以上に奥深さや強さを与えた衝撃的なレースでした。

ベルーフは父ハービンジャー×母レクレドール(父サンデーサイレンス)で、ハービンジャーの初年度産駒になります。
ハービンジャーは2010年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス馬で、現役時代のG1勝利はこの1勝のみだったものの、アイリッシュダービーやアイリッシュチャンピオンステークス、アーリントンミリオンを制覇するケープブランコを11馬身置き去りにして周囲を仰天させ歴史的名馬として名を刻みました。

引退したのちに日本に売却され、今年のクラシック世代が初年度産駒になります。
これまで勝利した産駒の母系にはすべてにサンデーサイレンスの血が入っているなどサンデーサイレンス系との愛称の良さも話題となり、今年のシンザン記念では産駒のロードフェリーチェが2着に入っていました。
産駒重賞勝利はベルーフが初となりますが、何かこれが日本におけるハービンジャー伝説の始まりのようなそんな感じも受けました。

京成杯は、かつてはキングカメハメハにエイシンフラッシュとダービー馬を送り出してきたレースで、ここ数年はクラシック直結からはやや遠ざかっていものの、今年はここ数年とは違った京成杯として語られそうです。

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