きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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東京競馬場では天皇賞(秋)が行われました。レースは直線で逃げたカレンブラックヒルをイスラボニータがとらえて先頭に立ち、馬場内側からジェンティルドンナが強襲。この2頭の叩き合いの外から、後方にいたスピルバーグが上がり33秒7の末脚で一気に抜き去り優勝。重賞初制覇をG1タイトルで成し遂げました。1番人気だったイスラボニータは3着、2着には2番人気のジェンティルドンナが入り、3番人気のフェノーメノは大きく敗れて14着、4番人気のエピファネイアは6着の結果でした。

それにしてもスピルバーグの鮮やかな末脚には驚かされました。スピルバーグはジェンティルドンナやゴールドシップと同じ5歳世代です。2歳新馬戦を勝ち、2戦目の500万条件ではフェノーメノの2着、つづく共同通信杯ではゴールドシップにのちのダービー馬ディープブリランテと競り合うなど3歳時から世代トップとしのぎをけずり才能開花を期待されていた馬でした。ダービー出走後、脚部不安で1年2ヶ月の長期休養を余儀なくされ、ターフに戻ってきたのは4歳夏の函館でした。1走つかってその後3連勝。前走の毎日王冠は結果こそ3着も前が壁で追い出しが遅れてしまい、それでも抜けだしてからは猛然と追い上げる末脚を見せていました。

期待されていた才能が天皇賞(秋)で開花というと、昨年のジャスタウェイを思い出させます。層の厚い5歳世代に新たにスピルバーグが加わりました。

月曜祝日は、盛岡競馬場でJBCが開催されます。JBCクラシック、JBCスプリント、JBCレディスクラシックの3本立てです。連休最後もどうぞ競馬をお楽しみください。

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