きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

今年も牝馬

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日曜東京競馬場で行われた3歳マイル王決定戦のNHKマイルカップは、2番人気のアエロリットが優勝。3歳マイル王に輝きました。レースはボンセルヴィーソが逃げてペースを作り1000m通過57秒9で展開。アエロリットは外枠からの発走ながらも好スタートから先団でレースを進め、4コーナーで2番手につけて最後の直線では残り400mから先頭に立っての押し切り勝ちでした。2着には後方から追い込んできたリエノテソーロが1馬身半差で入り、3着は逃げ粘ったボンセルヴィーソがそこから2馬身半離れての3着。1番人気に支持されていたカラクレナイは、まったくいいところを魅せれずに17着の結果でした。

アエロリットは父クロフネ、母父ネオユニヴァースで母はアステリックスの血統になります。母アステリックスの半姉スターアイルは、ディープインパクトと交配し2014年に同レースを制覇しているミッキーアイルを送り出しています。アエロリットは昨年6月にデビュー。新馬勝ち以降、サフラン賞、フェアリーステークス、クイーンカップとつづけて2着し、桜花賞では出負けして初めて後方からのレースとなるも、それでも5着に入り実力の一端を魅せていました。桜花賞でも行きたがる面をみせていたといいますから、展開が忙しいマイルが自己条件にピッタリなのでしょう。サフラン賞やフェアリーステークスでは、先頭に立ってからソラを使い交わされての2着でしたが、今回のNHKマイルカップでは最後までしっかりと走りきりましたから、この半年での成長も十二分に感じさせました。

2着に入ったのは13番人気のリエノテソーロでした。リエノテソーロは芝でデビュー後、ダートを走り全日本2歳優駿を制覇しています。アネモネステークス4着からの参戦で、ダートだけでなく芝路線でも走れることを示しました。

アエロリットにリエノテソーロといずれも牝馬で、今年のNHKマイルカップは昨年のメジャーエンブレムにつづき牝馬の活躍となりました。アエロリットにしろ、リエノテソーロにしろ、まだまだ成長過程で今後もさらに牡馬を蹴散らしていきそうな、そんな期待感が高まるレース内容でした。

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