きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2014.5.14

ようこそいらっしゃいませ。

ヨーロッパ競馬が盛り上がってきました。クラシックもそうですが古馬戦線も熱くなっています。一番の話題はノーブルミッションという馬の本格化です。父ガリレオ、母カインド、その父デインヒルという血統は今世紀最大のヒーロー・フランケルの全弟にあたります。癌と闘いながらフランケルの戦いを見届け世を去ったサー・ヘンリー・セシル調教師の遺志を継ぐセシル夫人、馬主のカリッド・アブデューラ殿下など兄と同じチームが兄とは異なる個性を辛抱強く育て上げてきました。

去年までは12Fのレースを中心に使われてきました。崩れないが勝ち切れない善戦マンという印象でしたね。今季緒戦も12FのG3ジョンポーターSでクビ差の2着、相変わらずだなぁ、と苦笑いさせられる思いでした。ところが前走が距離を詰めた10FのゴードンリチャーズS、蓋を開けてビックリの9馬身差の大圧勝劇を演じました。負かした相手がサー・マイケル・スタウト厩舎の期待馬で昨年はダービー候補にも上げられていたテレスコープ。この馬もガリレオの血を授けられています。次いで先週のG3ハクスレイS10Fでテレスコープと再戦。あっさり2馬身余りの差を付け本格化を確証させました。3着はそこからさらに8馬身離され完全な一騎打ちでした。

この後の目標は8月のG1インターナショナルS10Fでしょうか。オーナーの率いるジュドモントファームのスポンサードレース、軍団はホスト役として出走するのが恒例になっています。フランケルもこのレースで圧勝しています。兄弟制覇となればヨーク競馬場は大変な騒ぎになるのでしょうね。少しミーハーチックではありますが、こういう血統馬が走るから競馬はロマンであり、現実を超えるようなドラマなのですね。