きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2014.5.15

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今年の安田記念はイギリス馬4頭、香港馬5頭にも上る史上最高は間違いない豪華な顔ぶれの登録がありました。しかし海外の調教師は登録を出走の意思表明というよりはより幅広い選択肢の確保と考える傾向が強いようで、やはりというかイギリス勢の来日の可能性は消えたようです。このイギリス勢は全馬リチャード・ハノン師の管理馬です。師は年間217勝の大記録を樹立した同名の大調教師の子息で今年から厩舎を引き継いでいます。馬に可能限りの選択肢を与えるのは、勝利にこだわった父譲りの戦略でしょう。

安田記念回避は残念ですが勝負の世界では仕方のないことです。目玉はクイーンエリザベス2世Sのオリンピックグローリー、サセックスSのトロナドと2頭の超一流マイラーでした。しかしグローリーは今週のロッキンジSへ、トロナドはロイヤルアスコットのクイーンアンSへ回るようです。同厩舎同馬主の2頭ですから使い分けはいつものことです。ちなみに馬主はカタールの新興大馬主ジョアン殿下ですね。

先代ハノン師が育てた最高の名馬はマイルG1を5連勝して歴史に名を刻んだキャンフォードクリフスでしょうか。引退レースではフランケルと一騎打ちを演じています。スーパースターがさらに偉大な後進に道を譲るドラマでした。後継のハノン師はグローリーとトロナドでキャンフォードを超えることを目指しているのでしょうか。秋のマイルチャンピオンシップで両雄の姿を見たいものです。