きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

スタミナ自慢比べ

ようこそいらっしゃいませ。

今週より5回中山開催がスタートです。開幕を飾るのは長距離重賞のステイヤーズステークスです。平地重賞では国内最長距離で、ステイヤーにとり存在感を示せる舞台です。今年で50回目を迎えるレースです。来年から3月に移行する中京のメイン・金鯱賞とは対照的に、ステイヤーズステークスは創設された1967年から一貫して中山競馬場芝3600mで行われています。暮れのこの時期ですから、有馬記念へ向けての前哨戦といった位置づけになります。

中山競馬場の内回りコースを2周。芝3600mの舞台は、平地競走最長の距離です。スタミナ豊富なステイヤーよりもスピード重視の中距離馬へ視線が向けられやすい昨今、ステイヤーが存在感を示せる数少ないレースのひとつでもあります。先月始めにはカレンミロティックが距離3200mのメルボルンカップに出走。海外馬券第2弾として注目も集めました。来年からは春の古馬戦線で大阪杯がG1となり、中距離と長距離路線のすみ分けがより明確になっていきます。

国内最長距離でのスタミナ自慢比べを制し、ぜひ次なる舞台へと飛躍していくことを期待します。

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