きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

中京から世代トップを目指して

ようこそいらっしゃいませ。

今週は日曜に中京競馬場で中京記念、函館で函館2歳ステークスの2つの重賞レースが組まれています。
函館2歳ステークスは2歳世代にとり初の重賞レースになるわけですが、その函館2歳ステークスを前に土曜中京競馬場では2歳オープンの中京2歳ステークスが行われます。中京2歳ステークスは歴史の古いレースで、2009年までは暮れの中京開催芝1800mで競われていたレースです。2010年、2011年は中京競馬場の改修工事のためレースは行われず、2012年から7月に移行。距離は1400m、そして現在の1600mに変更されています。

以前12月の中京開催で行われていた際は、皐月・ダービー二冠のネオユニヴァースや、同じく皐月・ダービーの二冠に天皇賞春・秋連覇したメイショウサムソン、桜花賞・秋華賞・エリザベス女王杯・有馬記念を勝った名牝ダイワスカーレットを送り出しています。時期が7月に移ってからはまだ同レースからのG1馬の誕生には至ってませんが、それでも2012年の優勝馬エーシントップはその後、京王杯2歳ステークスにシンザン記念、ニュージーランドトロフィーと3つの重賞を勝ち、2歳暮れの朝日杯フューチュリティステークスでは敗れはしたものの2番人気の支持を集めていました。

朝日杯フューチュリティステークスは中山から阪神競馬場に移り、中山ではホープフルステークスが2歳中距離路線の中心馬を決する舞台に格上げされるなど、昨年から2歳馬の距離体系は大幅に見直しされています。まだ7月ですからデビューしている2歳馬は多くはないものの、その流でいけばこの時期に中京マイルで行われる中京2歳ステークスは、明日函館で行われる函館2歳ステークス同様に重要となってくるレースです。その意味でも中京2歳ステークスから世代の頂点に立つ馬の登場を期待したいところです。

×