きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

名馬誕生への第一歩

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今週の中山では、クラシック三冠初戦の皐月賞への切符をかけたスプリングSが行われます。
古くはシンザン、ハイセイコーが、近年ではメイショウサムソンやアンライバルド、オルフェーヴル、ロゴタイプと4頭がこのレースをステップに皐月賞を制し、クラシックホースの座を獲得しています。オルフェーヴルにいたってはディープインパクト以来6年ぶりとなるクラシック3冠馬に輝いています。

同レースは3月8日に行われた弥生賞とともに皐月賞への重要なステップレースとなるため、毎年才能豊かな若駒たちが揃います。

注目は、やはり2歳王者のダノンプラチナでしょう。デビュー初戦こそ2着と惜しい競馬でしたが、その後3連勝で昨年の2歳王者に君臨、2015年の主役の座を狙いに今年の始動戦を迎えます。前走で見せた直線での瞬発力は世代屈指といっても過言ではないでしょう。管理する国枝調教師も素質の高い馬と評しています。

これに対するは、同じディープインパクトを父に持つリアルスティールでしょう。
昨年末のデビュー戦を単勝1.2倍のダントツ人気に応え、2着に3馬身以上の差をつける圧倒的な能力を見せてくれました。2戦目の共同通信杯では抜群のレースセンスを見せ、史上初キャリア1戦での優勝を達成しました。これで完成形の6~7割くらいと言うのですから、底知れない強さを感じますね。

他にも伯父にステイゴールドを持つベルーフや重賞で上位争いを繰り返すバゴ産駒のブラックバゴ、約半年ぶりの復帰戦となる重賞馬ミュゼスルタンなど主役候補に負けず劣らずの素質馬が目白押しです。

春の大舞台に躍動する若駒たちの熱き戦いに注目しましょう。

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