きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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シーズンオフに入ったヨーロッパのストーブリーグの話題をお届けしています。昨年は後に凱旋門賞馬となるトレヴの電撃トレードなどジョアン殿下率いるカタール王族の動向が世間の度肝を抜きました。牡馬もG1を獲れそうな有力馬を買いまくりましたが、トレヴはじめ牝馬にはとりわけ熱心で、未勝利の身で愛オークスを制したチキータとか、ガリレオと英オークス馬ワズの牝駒アルマーナーには8億円を超える仰天値が。繁殖も含め長い目で競馬事業に取り組んでいます。

今年の台風の目はゴドルフィンです。クールモア所有で今年の英愛ダービー馬オーストラリア、その半弟(父ドバウィ)をシーズン中に庭先で購買しています。母の名牝ウィジャボードはダービー卿の愛馬でジャパンCにも二度来てくれています。いろんなホースマンが綾成す糸のように競馬という感動ストーリーを紡いでいくんですね。

ゴドルフィン・ショック第2波は昨日もお伝えしたように専属騎手の
これでもかという強化でした。かつての不動の主戦デットーリ騎手がカタールへ去って、絶対エースを育て上げる必要に迫られた?ジェームズ・ドイル騎手とウィリアム・ビュィック騎手、ともに26歳と若くこれから大輪の花を咲かせようかという逸材です。昨日もお話したオリビエ・ペリエ騎手とマキシム・ギュイヨン騎手の交代劇のように世代交代が進み始めたのでしょうか。
二人は英愛で厩舎別に乗り分けるようで、フランスでは引き続き俊英ミカエル・バルザローナ騎手が手綱を執ります。強力な布陣です。来季はゴドルフィンの馬から目が離せません。

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