きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) 京都記念

2月20日は、小林 凌大 騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
先週は、東京競馬場でクイーンカップ(GIII)と共同通信杯(GIII)が、京都競馬場では、京都記念(GII)が行われました。東京ではクラシックを目指す若駒たちが、京都では、古馬GⅠを目指す駿馬たちが熱い戦いを繰り広げてくれました。覆面歌人の京雅さんからは、当協会所属の(有)サンデーレーシング様のクロノジェネシスが優勝した京都記念の和歌が届きました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

京都記念 京雅

才能か
楽に僚馬み
流れ読め
ルート開きいざ
ただ突き放し

隠れたメッセージは「さらなる たかみめざし → 更なる 高み目指し」です。
才()能か(
楽()に僚馬み(
流()れ読め(
ル()ート開きいざ(
た()だ突き放し(


<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
今年で第113回目を迎えた伝統の重賞・京都記念。過去の優勝馬にはビワハヤヒデ、テイエムオペラオー、アドマイヤムーン、ブエナビスタ、ラブリーデイ、サトノクラウンなどが名を連ね、後のGI制覇や海外での活躍へと羽ばたいていきました。
今年の京都記念を制したのは、昨年の秋華賞を制したクロノジェネシスでした。雨が降りしきる京都競馬場を大逃げ気味に先行するアメリカズカップと1馬身前を行くステイフーリッシュを見る流れを読んだ絶好の位置取り。直線で進路(ルート)を確保すると、あとは、突き離す強い競馬で優勝。秋華賞優勝馬の意地とプライドを見せつけました。今年はさらに、GI優勝を積み重ね、更なる高みへと登ろうとするクロノジェネシスに期待と祝福の雨が降り注ぎました。

2着には、秋華賞でクロノジェネシスに敗れていたカレンブーケドール。リベンジとはなりませんでしたが、地力を見せつけました。牝馬のワンツーフィニッシュで、今年も牝馬が競馬を盛り上げそうな予感がいたします。


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。本年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。

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