きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2011.1.16

ようこそいらっしゃいませ。

今日のメイン、京成杯のレースコンセプトは、クラシックへ向けての“賞金加算”ということにありそうです。実際、昨年のエイシンフラッシュは未勝利、エリカ賞を勝ち、ここをステップに皐月賞3着からダービー馬となりました。(ここへ挑むまでのプロセスはスマートロビンと同じですね)

ご存じのようにクラシック出走には賞金の高い壁があります。これを超えるのはなかなか容易ではありません。賞金加算のために無理使いするケースも避けられず、将来に禍根を残すなんてことにもなりかねません。

1950年代を代表する馬にメイヂヒカリがいます。彼はデビューから朝日杯を含む6戦6勝、クラシックの最有力候補に上げられていました。ところがスプリングS5着と調子を崩してしまいます。

クラシック出走を熱望する馬主さんを当時レーシングマネージャーのようなことをしていた大川慶次郎さんが懸命に説得して出走を断念させたエピソードは、競馬の難しさ、摩訶不思議さを語る上であまりにも有名です。

秋に復活したメイヂヒカリは菊花賞に臨み、ダービー馬オートキツに10馬身差をつけて圧勝します。翌年は天皇賞を制し、第1回の有馬記念も楽勝してサラブレッドの頂点を極めることになります。

現在の獲得賞金を重視するシステムがある限り、3戦目でダービーを勝ったラムタラやワークフォース、ともに秋に凱旋門賞を勝つことになるような馬は出走すらかなわないことになります。

レース体系の本質は、強い馬を出す、名馬を輩出する、そのための仕組みだろうと考える人は少なくありません。京成杯もまた、その仕組みの一環であってほしいと思います。