きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2018.4.4

百花繚乱の春

ようこそいらっしゃいませ。

ドバイワールドカップデーが終わると、世界各地でシーズンの到来とばかりに、ワクワクドキドキのビッグレースの華が咲き乱れます。日本でも今週は桜花賞、いよいよクラシックの開幕です。オーストラリアでは2週間に5つのG1レースを挙行するザ・チャンピオンシップスが開催され、今週は日本から移籍したブレイブスマッシュが追加登録料5万5000AUSドル≒500万円を支払ってスプリントG1のTJスミスSに、来週は24連勝中と破竹の進撃を続ける女帝ウィンクスが中距離G1クイーンエリザベスSでサザンクロス超特急ブラックキャビアの世界記録25連勝にチャレンジします。ヨーロッパのG1シーズンは少し先ですが、アメリカではケンタッキーダービーの足音がすぐそこに聞こえてきています。百花繚乱の趣きです。

ケンタッキーダービーと言えば、早くから出走を志願していたアイルランドのメンデルスゾーンが先週のドバイUAEダービーを18馬身半という破天荒なブッチギリ劇を演じて一躍有力候補に躍り出ました。レースレコードのオマケ付きでした。ガリレオに代表されるクールモアお得意の人名シリーズの馬名を貰い、巨匠エイダン・オブライエン調教師の薫陶を授けられる期待馬です。姉ビホルダーは北米でG1を11勝している伝説的女傑で、兄イントゥミスチーフは種付け料10万ドル≒1070万円の人気種牡馬でUAEダービーと同日に行われた最重要トライアルのG1フロリダダービーを産駒のオーディブルが圧勝して、ますます評価を高めています。こうした血統背景からメンデルスゾーンはキーンランドのセリで300万ドル≒3億2000万円余りでクールモアに購買され、その時点でもうケンタッキーダービーが視野に入っていた?

芝でもアメリカ遠征のG1BCジュベナイルターフを勝ち、イギリスの最上級G1デューハーストSを2着している一流馬ですが、ダートでの強さは格別でした。父スキャットダディは惜しまれて早逝して今年デビューの2歳馬がラストクロップですが、世界中で影響力を発揮しています。その父は日本に来ているヨハネスブルグで現役時代は孫のメンデルスゾーンと同馬主同厩舎で愛仏英米の4カ国G1を芝砂を問わず制覇したスーパー2歳馬でした。ケンタッキーダービーは距離の壁か着外に敗れていますが、孫が16年ぶりに祖父の無念を晴らすことができるのでしょうか?