きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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本場イギリスのクラシック戦線が盛り上がってきました。オーストラリア(父ガリレオ)の前評判が高かったのですが、先週のG3グリーナムSを4馬身半差で完勝したキングマン(父インヴィンシブルスピット)が急浮上。G3とは言えフランケルやオリンピックグローリーなど後のG1ホースも勝っている由緒正しいレースです。ちなみにキングマンはフランケルと同馬主ですね。

今週にはニューマーケットのマイルG3クレイヴンSに3連勝中のトゥーモア(父アラカン)が出走の予定です。アラカンはG3を勝った程度の競走馬でしたが、ヌレイエフ産駒らしいスピードと切れ味があり、悪くないマイラーを輩出している中堅級の種牡馬です。代表産駒のディックターピンはG1を5連勝した名マイラーキャンフォードクリフスのライバルとして活躍しました。トゥーモアが引き立て役に終わらなければ良いのですが。

大方のブックメーカーはこの3頭で上位を形成しています。以前にご紹介しましたが、オーストラリアの母ウィジャボードは欧州年度代表馬に二度輝いた名牝です。この馬の存在がなければ、その父ケープクロスは世界遺産級の名牝アーバンシーと交配されることもなく、名馬シーザスターズの誕生もなかったと思います。競走馬としてはタイキシャトルが勝ったジャックルマロワ賞、あのレースで3着がやっとでしたからね。母父としても日本ダービー馬ロジユニヴァースを出し、孝行娘ウィジャボードの運気を受けているのでしょうか。今年は何だか楽しくなりそうな英国クラシックです。

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