きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

キミは新時代を告げる妖精なのか

ようこそいらっしゃいませ。

日曜は香港に国内に合計5つの馬券対象となるG1レースが行われ目が離せない状況です。総勢13頭がエントリーしている香港国際競走も気になるところですが、国内では阪神ジュベナイルフィリーズが行われ俄然注目が集まります。
阪神ジュベナイルフィリーズはまだあどけなさも残る2歳牝馬同士の頂上決戦で、新馬勝ち、あるいは条件戦あがりからの優勝馬も多いレースですが、今年は重賞馬4頭に、オープン勝ち5頭と例年以上にハイレベルなメンバー構成となっています。

前日オッズでは1番人気はソウルスターリングで2.7倍、2番人気はリスグラシューで3.6倍、3番人気がレーヌミノルで7.3倍、4番人気がジューヌエコールで7.9倍とここまでが10倍を切るオッズで、以下ディーパワンサ、ヴゼットジョリー、サトノアリシアらがつづいています。
フランケルの初年度産駒で母スタセリタも現役時代はG1・6勝。16冠ベビーのソウルスターリングが1番人気に支持されました。1994年12月。当時の名称朝日杯3歳ステークスで単勝オッズ1.5倍の圧倒的支持を受けてレースに挑んだフジキセキは、桁違いの能力を魅せつけ完勝。フジキセキが手にしたG1は歴史の始まりとなり、以降フジキセキにとどまらず父サンデーサイレンス産駒は記録を塗り替え続け、時代を変革しつづけました。

ソウルスターリングと同じフランケル産駒でファンタジーステークスを勝ったミスエルテは、来週の朝日杯フューチュリティステークスへと回りました。先陣となってソウルスターリングが日本のG1に挑みます。あどけなさが残る歳頃のその奥に、あのサンデーサイレンスのときのような新しい時代を告げる変革期を感じることができるか、レースに注目したいと思います。

×