きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

歴史浅し、されど歴代深し

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ジャパンカップを前に土曜東京競馬場ではラジオNIKKEI杯京都2歳ステークスが行われます。前進はオープン特別として行われていた京都競馬場・芝2000mの「京都2歳ステークス」ですが、「ラジオNIKKEI杯」の冠がついていることもあり、以前暮れの阪神競馬場・芝2000mで行われていた重賞「ラジオNIKKEI杯2歳ステークス(ラジオたんぱ杯3歳ステークス)」がこの時期に移設したとの印象を持つファンもいいのではないでしょうか。
実際にはラジオNIKKEI杯2歳ステークスは中山競馬場・芝2000mに移設し「ホープフルステークス」に名称を変更、「ラジオNIKKEI」の寄贈杯は京都2歳ステークスが引き継いだのが経緯です。以前阪神で行われていたラジオNIKKEI杯2歳ステークスとラジオNIKKEI杯京都2歳ステークスとは別レースになるわけですが、それでもやはり両レースを結びつけてしまう部分が残ります。

その理由のひとつは、阪神で行われていたラジオNIKKEI杯2歳ステークスの歴代優勝馬の充実度があります。
古くはタヤスツヨシにメジロブライト、アドマイヤベガ、2000年以降もアグネスタキオンにザッツザプレンティ、ヴァーミリアン、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、エピファネイア、ワンアンドオンリーと、ときに少頭数のレースになることもあれど次々とG1馬、翌年のクラシック馬を送りだしていました。

以前のラジオNIKKEI杯2歳ステークスとラジオNIKKEI杯京都2歳ステークスは別物なれど、「ラジオNIKKEI杯」の冠には歴代の錚々たる名馬がつらなります。ラジオNIKKEI杯2歳ステークスは今年で3回目と歴史は浅いですが、深い歴代を引き継ぐ力強いレースをぜひ魅せてください。

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