きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

何度も何度も叩かれて

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日曜新潟競馬場では3歳ダート重賞のレパードステークスが行われました。1番人気はケイティブレイブで単勝2.5倍、2番人気がグレンツェントで単勝2.7倍、3番人気がネクストムーブで単勝6.6倍、ピットボスが8.2倍、マイネルバサラが10.3倍、レガーロが25.4倍と以下各馬のオッズがつづいてのレースとなりました。

勝ったのは2番人気のグレンツェントでした。スタートからケイティブレイブが先手を奪って逃走。道中は後続を5馬身以上離してペースを作り、グレンツェントは4番手での追走となります。逃げるケイティブレイブが4コーナーでいったん2馬身差まで縮まるも直線に入りさらに差を広げ、そのまま逃げ切るかと思われたところでグレンツェントが追い込み、ゴール直前でクビ差交わしての優勝でした。2着ケイティブレイブで、レガーロが2馬身離れての3着、4着ピットボスで5着以下はそこから5馬身以上離れての決着でした。
勝ったグレンツェントは父ネオユニヴァース、母ボシンシェ、母父キングマンボの血統です。ちょうど去年の同じ時期に新潟・芝1800mでデビュー。5着に終わりリフレッシュ放牧後、ダート適性を見極められ3歳未勝利、3歳500万下と後続をちぎってダート戦2連勝で勝ち上がり、青竜ステークスでは今年のジャパンダートダービー馬キョウエイギアを退けています。3歳ダート戦で常に上位を競っている馬で、今回が初の重賞タイトルとなりました。秋のダート路線が楽しみとなる1勝となりました。

小倉競馬場で行われた小倉記念は、ブービー人気のクランモンタナが優勝。4番人気のベルーフがクビ差で2着、6番人気のエキストラエンドが3着の結果でした。それにしても驚いたというか。クランモンタナ鞍上の和田騎手が終始追い通し。向こう正面で早くもムチを入れてゴールまで何度も何度もムチが入る騎乗で、見ているこちらまでがバテてしまいそうなほどでした。勝利ジョッキーインタビューでは息を切らしながら「全然疲れてません(笑)」と笑顔も出るほど。ズブくなった馬と和田騎手とのやりとりがレースから伝わってきて、夏の暑さをさらに暑くする、なかなか楽しいレースとなりました。

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