きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

ダートG1フェブラリーSは、グレープブランデーが混戦を断ち、完全復活を告げる勝利を手にしました。

グレープブランデーは2011年にジャパンダートダービーで砂の3歳王者に輝くも、右前脚の蹄骨の骨折が判明しおよそ10ヶ月の長期休養を余儀なくされました。復帰後、じっくりとレースを使いながら調整されると、前走の東海Sでおよそ1年半ぶりとなるV。完全復活に王手にかけて臨んだフェブラリーSでした。グレープブランデーを勝利に導いた浜中騎手もおよそ3年ぶりのG1勝利となりました。

昨年末のジャパンカップダート覇者ニホンピロアワーズに東京大賞典で戴冠を手にしたローマンレジェンド、2012年ジャパンダートダービー王者で先日の川崎記念で2つ目の交流G1タイトルを手にしたハタノヴァンクール、歴戦の雄エスポワールシチーもまだまだ意地を魅せるなど、ダート路線は新しい時代に突入し、今年はダート界の頂点を目指して覇権争いが激化していく、そんなことをより強く印象づけられたフェブラリーステークスでした。

初のダート参戦で期待を集めていたカレンブラックヒルは、4コーナーで馬群に飲み込まれ15着に終わりました。フジテレビで解説を務めた安藤勝己元騎手がカレンブラックヒルを「完全に芝の馬体」と評し、勝つならば圧勝か大敗と言っていたとおりの結果となりました。

昨年のグランプリボスもフェブラリーS大敗から立て直し、安田記念、マイルCともに2着と再び芝で力強いレースをみせています。本来の姿を取り戻し、ぜひまたその実力でレースを賑わせてください。

×