海外だより

ジャイアント・キラーの時代

イクイノックスが〝世界No.1ホース〟に君臨してからというもの、日本調教馬の快進撃が止まりません。日本馬といえば芝中距離に強い優位性を認められていましたが、いつの間か、気がつけばダート界でも王国アメリカの足元を脅かす存在にまでのし上がってきました。しかし王座が永遠不滅でないように、〝日本の時代〟が輝...

多様化と統一化と

ヨーロッパの一流馬は、新シーズンが盛り上がるロイヤルアスコットあたりを目標に、焦らず準備を重ねるのが春先のルーティンでした。ところが近年は馬場整備技術の進歩が日進月歩で、各地に気候風土に適合するAW(オールウェザー)馬場が実用化されるようになり、春競馬のスタートがかなり前倒しされるようになっています...

レース価値の変容

総賞金2000万ドル≒30億円・1着賞金1000万ドル≒14億9000万円と見たことも聞いたこともない破天荒なサウジカップが出現以後というもの、高額賞金レースが話題の端々に上ることが多い昨今です。つい先日もアメリカ最大の〝競馬の祭典〟ブリーダーズカーツプ(BC)の砂芝それぞれのチャンピオンを争うBC...

日本馬はどこまで強いのか?

先月の「サウジカップデー」にせよ、来週に開催される「ドバイワールドカップデー」にせよ、国際的な大規模カーニバルが行われるたびに、日本調教馬、日本産馬、日本輸入馬、日本血統由来馬など日本に何らかのルーツを持つサラブレッドたちの目覚ましい活躍が、世界のあちこちで様々な話題を呼んでいます。つい先日は、イギ...

〝地上最強〟を目指すディープインパクトの血

ドバイワールドカップデーが幕を開けます。今年も日本馬は22頭の精鋭を送り込み、大手ブックメーカーも多くのレースで高い人気に推奨しています。メインのドバイワールドカップは、連覇を目指すウシュバテソーロ、成長盛りデルマソトガケが上位人気を占めており、芝のドバイシーマクラシックは〝お嬢様〟リバティアイラン...


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