海外だより
サイアーラインで考える
師走の声を聞くと「流行語大賞」の季節だなぁと、慌ただしく1年を振り返ってみたりします。今年、記憶に残った言葉のひとつに、ディープインパクトが遺した全世界でたった12頭のラストクロップの中から、オーギュストロダンが英ダービーを勝利したとき、その手綱を執ったライアン・ムーア騎手の敬意がこもった賞賛の言葉...
国際レースの成功法
今週は、今年最後のJRAによる「海外馬券レース」、師走の風物詩としてすっかり定着した香港国際競走が行われます。1200m、1600m、2000m、2400m、国際的に広く認知されている「基幹距離」におけるチャンピオン決定戦という分かりやすい設定です。賞金の高額さも創設以来の伝統で、各レースで少しづつ...
ダート血統に熱視線!
今週は水曜に川崎競馬場で交流重賞Jpn1全日本2歳優駿が行われ、矢作芳人厩舎のフォーエバーヤングが直線だけで鮮やかに7馬身ちぎる圧勝劇を演じました。矢作師といえば、フォーエバーヤングの父リアルスティール、その全妹ラヴズオンリーユーも管理した海外志向の強いトレーナーとして有名です。この一族は兄がドバイ...
今年の有馬は面白い
コロナ禍を乗り越えて4年ぶりとなったファンも交えての公開枠順抽選会が終了し、スタートのファンファーレを待つばかりになりました。秋のジャパンカップではコロナ以降で最高となる8万5000人を超える観客を集め、久しぶりに〝黒山の人だかり〟を目の当たりにして、なぜか感動してしました。そのジャパンカップを信じ...
世界の競馬史に名を刻んだ1年
中山競馬場の最終レース後が毎週のように盛り上がっています。〝世界最強馬〟イクイノックスに始まって、〝希代の快速であり最高の名バイプレーヤー〟パンサラッサこそ体調を慮(おもんばか)って正月明けに延期になりましたが、〝早逝の名種牡馬ドゥラメンテの血を繋ぐ〟タイトルホルダー、そして調教師転向が決まった〝ミ...