馬事叢論 活動報告、提言など

第3回「笑みにつつまれたドバイの夕べ」

砂漠の馬王国ドバイを訪れて 第3回「笑みにつつまれたドバイの夕べ」

ドバイでもっとも美しく歴史のある「ジュメイラ・モスク」などを見学したドバイ競馬視察研修会一行。 ドバイ競馬の礎となるドバイの国情を観察したあと夕刻に行われた夕食会ではサプライズゲストが登場しました。
首都アブダビの世界最大級モスク「シェイク・ザイード・グランドモスク」 左奥の建物が隣接されたホテル。騎手をはじめ関係者の宿泊場所として利用されています

ドバイ競馬視察研修会一行は成田国際空港から約12時間のフライトの後ドバイ国際空港に降り立ちました。

アラブ首長国連邦の七つある首長国のひとつドバイ首長国はインド洋、ペルシャ湾、紅海を経由して地中海を結ぶ交易の中継地点として古代より栄えていましたが、1960年代に油田が発見され経済の基盤を確立し、その後は外国企業に対して優遇措置をとり石油資源に頼らない経済政策をとったことが今日の躍進に繋がりました。

一行はドバイ国際空港に到着後、早速、市内観光に向かいます。世界一の高層ビル「バージュ・ハリファ」、水族館、映画館、などが併設されている世界最大級のショッピングモール「ドバイ・モール」、ドバイでもっとも美しく歴史のあるモスクといわれている「ジュメイラ・モスク」などを見学し、ドバイ競馬の礎となるドバイの国情を観察いたしました。

夕刻より市内レストランにて夕食会を行いましたが、ここにサプライズゲストの登場。日本からドバイワールドカップデ―に参戦する武豊騎手、岩田康誠騎手、幸英明騎手が訪ねてきてくれました。

言わずと知れた日本の三冠馬(ディープインパクト、ジェンティルドンナ、スティルインラブ)の主戦騎手の3名ですが、大レースを直前に控え緊張ぎみの幸騎手、世界中の大レースを経験している武騎手はさすがに余裕の構え。会員からの熱い視線を受けて?やや表情が硬い岩田騎手。西川会長の進行で即興トークショーが行われました。

岩田騎手とのトークでは、西川会長から「岩田君、何という馬に乗るの」との問いに「ジェンティルドンナに乗ります」とのまじめな答えが。

◇サプライズゲストで登場して頂いた騎手3人の騎乗
第4R UAEダービー(G2・オールウェザー1,900m)
ケイアイレオーネ号 幸 英明 騎手
第8R ドバイシーマクラシック(G1・芝2,410m)
ジェンティルドンナ号 岩田 康誠 騎手
トレイルブレイザー号 武 豊 騎手

すかさず西川会長から「岩田君らしく『わかりません』とボケてくれないと面白くないないじゃない」とのツッコミが入り、会場は爆笑の渦につつまれました。

その後、各騎手よりレースへの意気込みが述べられ、西川会長からはそれぞれ激励の言葉がおくられました。大レース前の大切な時でありましたが、気軽に会員との記念写真にも応じてもらい、和やかな雰囲気でとても楽しいひと時を過ごすことができました。

参加者は一同に、祖国から遠く離れた決戦の地に挑む日本の騎手と出走馬に声援をおくることを誓い合い、ドバイワールドカップデ―での〝日の丸応援隊〟の結成とあいなりました。〝日の丸応援隊〟の活躍はあらためて掲載します。
なお、ドバイワールドカップデ―に参戦する全ての騎手はメイダン競馬場に隣接されているオフィシャルサポートホテルに宿泊するそうです。

次回は、公開調教となる〝ブレックファースト・ウイズ・ザ・スターズ〟の視察の模様をお届けします。ここでもハプニング発生です。


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