第8回
特別レース初勝利
カワキタアジン
川島徹郎さん

特別レース初勝利おめでとうございます!

上越ステークスで、特別レースが初勝利となりました。おめでとうございます!
お気持ちはいかがでしょうか?

そうですね!もうすごく嬉しくて、初めての勝利だったので、感極まってしまいました。

道中などレースを振り返っていただいて、どのようにご覧いただいてましたか?

そうですね…。出遅れてしまったので、よく出遅れる馬なので、また出遅れたなぁと思っていたら、追い込みの足が凄かったですね!!

現地に行かれていたのでしょうか?

はい!新潟に行きまして、ちょうど外のゴール前で見ていましたね。

ダートに転向してから2戦目での勝利でしたが、ダートへの転向はどういった経緯だったのでしょうか?

ヘニーヒューズ産駒なのでダートが合うのではないかと調教師さんが提案して下さりました。

お父様から引き継がれてのお馬さんということで、やはり特別な想いがありますか?

そうですね。ありますね…!

勝利した際、ご家族の反応などはいかがでしたか?

みんな喜んでいましたね!やはり、父の最後の名義の馬だったので。

カワキタアジンの馬名の由来ですが、「伝説の」という意味も込められているのでしょうか?

そうですね!あの「亜人」の意味ですね。
みんな勝ってほしいですけれど、やはりそううまくはいかないですね…。

お父様から引き継がれてということだったのですが、デビュー前に印象に残っているエピソード、又はデビューされてからの印象は何かございますか?

デビュー前は見たことがなかったのですが、やはり出遅れることかなぁ…しょっちゅう出遅れていますのでね。

ただ見せ場は作ってくれますよね?

芝だとそこまで追い込めなかったので、ダートに変わってちょうど良かったのかなぁという感じはします。

では、お父様とカワキタアジン号の出会いについては何かお伺いされていますでしょうか?

牧場の方の紹介で、川島牧場の馬でありましたので、父とやろうという話になったようです。

先輩であります、カワキタエンカ号と比べていかがですか?

やはりエンカには少し劣るかなっという感じはしますね!

お父様にとっても中山牝馬ステークスが初の重賞制覇で、親子3代で御観戦されていたというお話も聞きました。

そうです!そうです!兄の子供と、僕とみんなで応援しに行きました!その兄の子供が感動して、泣いてしまいましたね。

その後の福島牝馬ステークスも2着、秋華賞もディアドラの5着と、本当にすごい世代の中で戦って来たお馬さんですよね?

本当にそうだと思います。

(カワキタエンカ号の)ご兄弟たちもたくさんいらっしゃいますが、印象に残ってるお馬さんはいらっしゃいますか?

最近ですと、兄が所有しているカワキタレブリーが昨年NHKマイルCで3着に入ったんです!それが今活躍してくれていますね!

カワキタアジン号の今後の予定というのはいかがでしょうか?

脚を痛めたようで、しばらく休むということで、引退するか…もしくはどうするかという話で今止まっているんですよね。

オーナーとしての今後の目標はいかがでしょうか?

そうですね!大きく言えばやはり、父が叶えられなかったGI馬を作りたいですね。

やはりそれは川島牧場さんのお馬さんでという想いでしょうか?

そうですね!僕は右も左も分からないので、川島牧場さんに日頃より全部教えて頂いております。
やはり川島牧場で育成してもらった馬で、勝ちたいですよね!

お父様がオーナーでいらっしゃったというのが息子様もオーナーへという気持ちにさせて下さったのでしょうか?それはいつ頃からでしょうか?

そうですね!30代後半ぐらいからですかね。それまではもう全然興味がなくて…。競馬は好きですけれど、「馬を持つ」という気持ちにはなれなくて…。

実際にオーナーになられてみていかがですか?

やはり馬券を買うよりも興奮してしまいますね!力が入ってしまいますよね!

では、最後にお父様も役員でいらっしゃいました、中山馬主協会様へメッセージがございましたら、よろしくお願い致します。

父がだいぶお世話になったので、僕も中山馬主協会さんでお世話になっているので、今後もっと貢献できるように頑張りたいと思います。

追記

中山馬主協会の役員様でいらした川島吉男様より引き継がれたカワキタアジン号での特別レース初勝利ということで、貴重なお喜びの声を伺うことが出来ました。
またカワキタエンカ号が中山牝馬ステークスで重賞制覇を飾られた時には親子3代で御観戦されていたということで、ずっとお父様からの手綱がこの先も繋がって行くのだろうとインタビューをしながら思いました。

中山馬主協会さんには素晴らしいご家族様の絆というのが多く見られ、それが皆様の仲の良さ、アットホームさに繋がっていると改めて感じさせて頂きました。 近い将来、川島オーナーと川島牧場様の育成馬のタッグでGI制覇という目標が叶いますよう、私も心から応援させて頂きたいと思いました。
どうもありがとうございました。

(インタビュー・文/田中歩)

※この記事は 2023年3月8日 に公開されました。

インタビューアー
田中歩(たなか あゆみ)
茨城県出身。客室乗務員を経てフリーアナウンサーに転身。
現在、グリーンチャンネル「海外競馬中継」など各メディアで活躍中。
父は皐月賞馬ロゴタイプなどを管理した美浦の田中剛調教師。


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