第2回
初勝利
ハローサブリナ 号
小林誠さん
3月27日の初勝利おめでとうございました!あの時の勝利は振り返っていかがでしたか?
はい!その前に一頭、ハローマイキーという馬がおりまして、1年間勝てずにいました。
やっと2頭目のサブリナさんが初勝利を飾ってくれたので、この世界は良いことが少ない世界でその分喜びが大かったというか、待ちに待ったという感じで、一勝をプレゼントして貰った、そんな嬉しさがありました。
ゴール前はクオーレドーロとの激しい一騎打ち、せり合いとなりましたが、ゴール前はご覧になられていていかがでしたか?
ゴール前は無我夢中で応援しておりましたね!
3月5日のレース戦法とは変わり、先行策のレース運びとなりました。オーナーの御指示だったのでしょうか?
いえいえ、それは全くありません。ジョッキーや調教師のご判断であったのだと思います。
このレースぶりからもやはり勝負根性の強さが魅力に感じたのですが、小林オーナーが感じるハローサブリナ号の強さ、ストロングポイントとはどのような所でしょうか?
どうですかね。今日(9月24日)が2勝目をかけてのレースでしたが、体調に少し不安な部分があり残念ながら思ったようなレースが出来ませんでした。
この後一ヶ月程お休みに入って様子をみながら次走へということになると思います。
勝気な女の子なので、強い気持ちを持っているという所が強みかなと思います。
今後もう少しこの辺りが強化されるとより良いなぁと感じる所はありますか?
どうですかね…そんなに大きな期待をかけずに、無事に確実に成長してくれるような事が一番望ましいかなと思っています。
今後ハローサブリナ号と一緒に目標とするレースや将来的に考えているレースというのはいかがでしょうか?
いえいえ!そんな大それた事は全く考えていなくて…ただ、3月にサブリナさんが一勝をプレゼントしてくれまして、もちろんその時マイキーが出来なかった事をやってくれたので、嬉しい気持ちがいっぱいだったのですが、でもその嬉しさを増幅させてくれたのが、中山馬主協会さんのぬいぐるみだったんです。
皆さんも次のぬいぐるみが欲しいというリクエストばっかりで、またそれが欲しいなぁというぐらいで、可愛いくて今も飾ってあります。それがとっても嬉しかったです。
またその後に、額入りの優勝記念の写真が贈られて来て、その時も「サブリナさん頑張ったね!」という喜びが湧き、また4、5日経った後に立派な蘭の花も届いたんです!
それで写真と蘭の花とぬいぐるみを並べて飾って改めて喜びを噛み締めたったいう、そんな想いですね。
セレクトセールでのハローサブリナ号との出逢いはいかがでしたか?どの辺りに惹かれたポイントがあったのでしょうか?
そうですね…。本当に出会いだけで、タイミング良く巡り会えた…本当にそれに尽きると思います。
この後、愛馬さんとしてピュリティゴールド2021のデビューも楽しみです!ルーラーシップ産駒、期待の程はいかがでしょうか?
そうですね!よくご存知で…!それはどうですかね。何とか無事にデビューして、そしてちゃんと走って貰えたら…というそんな想いですね。
今GIは雲の上の世界という感じなので、着実にというそんな想いです。
大変な事だなぁと思いながら、一勝したのも素晴らしいし、それだけで充分です。
では、最後に中山馬主協会の皆様へメッセージをお願い致します。
周りが分からなかった時にこれまで色々な協会に入りましたが、やっぱり中山馬主協会さんの「楽しんで貰う」という気持ちが伝わりますよね…それがNo.1だと思います。
気持ちが良いですよね!元気を出して頂けるといいますか。
やはり一緒に勝とうという気持ちもあって、皆様の仲の良さも魅力です。
追記
初めてお会い出来た小林誠オーナー。インタビューするのももちろん初めてで私自身少し緊張していたのですが、とても物腰が柔らかく、優しい語り口調でお話し頂き緊張も和らぎました。
一勝する事の難しさがあるからこそ、その一勝を成し遂げた時の喜びという最高の瞬間があるのだと改めて教えて頂いた…そんなインタビューでした。
ハローサブリナ号やこれからデビューを迎えるお馬さんたちも、素敵な小林オーナーの元、着実に一歩一歩成長し、勝ち星を積み重ねて行って頂きたいと思います。
本当におめでとうございました!
(インタビュー・文/田中歩)
※この記事は 2022年10月20日 に公開されました。
インタビューアー
田中歩(たなか あゆみ)
茨城県出身。客室乗務員を経てフリーアナウンサーに転身。
現在、グリーンチャンネル「海外競馬中継」など各メディアで活躍中。
父は皐月賞馬ロゴタイプなどを管理した美浦の田中剛調教師。