第5回相羽 あいなさん

声優

「私の想い描く未来の競馬場」

 都丸ちよさんからバトンを頂きました!声優の相羽あいなです!

 私が競馬にハマったきっかけはディープインパクトでした。
2005年の若駒ステークスの走りをニュースかなにかで観た時に「めっちゃ後ろから走ってきて1着とった!」と感動し、当時高校生だった私はそこから競馬に興味を持つように。

 でもある時ふと思い出したのです。幼い頃の夏休み、家で親戚と新聞を広げながらレースを見てたなぁと。あれはもしや"競馬"なのでは!!?と。

 それから母にその話をしたら「そうやで!競馬やで!」と言われました。そう考えると、高校生よりもっと前に競馬自体には触れていたことに気づきました。そこから母と競馬の話をするように。競馬の話を家族とできたことがとても嬉しくて、土曜の夜は一緒に予想したこともありました。

 そんな「私の想い描く未来の競馬場」は、競馬場という場所が老若男女みんなにとって、もっと身近な場所になることです。

 20歳になってからは、自宅や場外馬券場WINS梅田で馬券を購入していたのですが、競馬場に実際に行ったのは競馬を好きになってから約5年後です。それまでは、競馬場に行くためには競馬に詳しくなきゃ、お金がなきゃ、立派な大人じゃなきゃいけないなど勝手なイメージをつけていたので行くことができていませんでした。

 私が競馬場に最初に行ったきっかけは、友達が競馬場に誘ってくれたことです。その友達には子どもがいて、友達家族と一緒に行ったのですが、まさか子どもも一緒に行けるなんて…!と私は驚きました。実際に行って競馬場のイメージが変わりました。競馬場は綺麗で、ご飯も美味しくて、外で気持ちが良くて、小さなお子様連れの家族、カップル、いろんな人がいました。

 その時に思ったのです。

 子供と一緒に行けるなら、なぜ高校生の時に生でディープインパクトを観ようと思わなかったのか。そもそも誰でも生で観戦できるものだと思っていませんでしたが、ディープインパクトに出会った高校生でも競馬場には行けたんだなぁと分かると急に悲しくなりました。勝手な自分のイメージが世界を狭めたんだなと。あの時競馬場をもっと身近なものに感じることができていたらと強く思いました。確かにギャンブルだからお金を使う大人の遊びのイメージは強かったけど、子どもでも競馬場でレースを観戦することができる。それを知っていたらと。

 最近では有難いことに私の話を聞いて友達やファンの方が競馬に出会い一緒に好きになって、予想をしてくれる人がいます。でも競馬場に行ったことがない人はきっと多いと思うんです。競馬場は食べ物が美味しいし、初心者の方のためのツアーもあるし、インスタ映えスポットもあるし、お馬さんとの触れ合いや体験乗馬ができたり、レースだけじゃない楽しみ方もあるんだよってもっと知ってほしいなぁと思います。

 子どもが遊べる場所もある。女性も行きやすくなっている。こんなこともやっているんだよー!誰でも行けるよー!ってことをとにかく知っていただきたい。
「そんな詳しくないから競馬場は行きづらくて…」なんてことも聞いたこともあります。

 「決してそんなことはない!」

 100円から馬券を買って遊べるし、何より生でお馬さんの走る姿を見たら、迫力や臨場感が違って感動するので、生でレース観戦してほしい。競馬に詳しくなきゃとか、好きじゃなきゃいけないとか。なんだったら競馬に興味なくてもご飯食べてみたいとかお馬さん見てみたいとかきっかけはなんでもいいと思うんです。行ってみたいと思ったら行ける場所になればなと。

 今でも十分楽しめる競馬場ですが、ジョッキー体験(シュミレーションゲーム)ができる場所がたくさんあれば、初心者の方にジョッキーさんの大切さを知ってもらえるんじゃないかなと思ったことがあります。競馬初心者の方はジョッキーさんがなにをしているか知らない方が多くて、お話をすると驚いて良いリアクションしてくれるんです!でも話すよりも実際に感じてもらえたらもっと感動するのではないかと。

 私も一度ジョッキー体験をしたことがあるのですが、ゲームとはいえ本当に凄いことをされているんだなと感銘を受けました。例えば初心者の方が、興味を持ってもらった騎手さんの実際のレースをその騎手さんの立場になって体験したら、体験することで競馬だけではなく、騎手さんやお馬さんのことを好きになってもらえるんじゃないかなと!前に思ったことを思い出しました(笑)。

 昔に比べて世間の競馬の見方も変わったように感じます。

 ゲームやアニメの影響もあってか「競馬場に行きたい!連れてってほしい!」と言ってくれる人が私の周りに増えたんです。他にも、イベントや舞台の休憩中に一緒に予想してレースを観ることも増えました。それがとても嬉しくて。

 「ゲーセン行こう!」くらいの気持ちで行ける場所と言うと身近すぎるかもしれないですけど、それくらいの気持ちで誘えるようなそんな未来。 もっともっとこれから初心者や競馬を知らない人にも優しい世界、身近なものに競馬場がなりますように。

 長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 競馬を好きになったからこその、「人」「お馬さん」との出会いがたくさんありました。私はディープインパクトに、そして競馬に出会えてとてもとても幸せです!

 もっともっと広がれー!競馬の輪―――!

 私はこれからも周りの人を競馬の世界へ!!!

 相羽あいな

リレーバトン 次回は

西尾 夕香さんです。

※この記事は 2023年7月7日 に公開されました。


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