第1回Lynnさん

声優

 新しくなったコラムコーナーの一番手を仰せつかりました、声優のLynnです。2019年から競馬を初めた若輩者です。それまで趣味がなかった私の日常を彩ってくれたのが競馬でした。「好き」と発信していたらそれが仕事にも繋がって、イマココです。恵まれているなと感謝するばかりです。

 さて、「私の想い描く未来の競馬場」というテーマをいろいろ考えました。現状もだいぶ満足しているといいますか、特に不満もないわけですが、考えている間にも、もう未来は始まっていると感じることがありました。

 今年に入って、JRAの公式サイトから、リアルタイムでレース映像が見られるようになりました。しかも無料で。かなりありがたいことです。在宅時は専門チャンネルで見ていますが、仕事で外出している時は利用させていただいています。競馬を楽しむための選択肢が増えて喜ばしい限りです。

 さらに、これは本当に心から感動したのですが、「ジョッキーカメラ」映像の公開は、まさに待ち望んでいたことでした。本来私たちが見られるはずのない景色を、ついに目の当たりにできたわけです。臨場感、疾走感、躍動感。こんなに芝が飛んできてるんだ。馬の耳可愛い。お尻。お尻。お尻。前だけ見ていたアングルが少し俯いて揺れが激しくなって気づいたらゴール。素晴らしすぎる。最も感動したのはこのあとです。騎手が馬に優しく語りかける声。そして、騎手同士や関係者さんとの会話。これは以前から、何を話しているのか気になっていたことだったので知ることができてすごく嬉しかったです。

 そうするとここからが欲深いところで、これがリアルタイムで見られたらもっと面白いんじゃないかと思ったのです。自分の本命馬、あるいは推しジョッキーのカメラを選択できれば、自分もレースに参加しているような気持ちになることができて応援により熱が入りそうです。これはかなりトリッキーなアイデアですが。現実的なところでいうと、競馬場に擬似体験できるアトラクション的なものがあったら嬉しいですね。サラブレッドのマシーンに乗って、ゴーグルをつけるとリアルな映像が見られて騎手気分を味わえるとか。子供は喜ぶでしょうし、大人だってやってみたいはず。

 それからぜひ日本の競馬で取り入れてほしいのは、ドローン映像です。海外レースを見ていると、俯瞰での様々な映像が見られてすごくいいなぁと思うのです。もちろん馬が集中して安全に走れることが優先されるべきですが、日本でも実現したら嬉しいです。

 あと、一つ増やしてほしい馬券の種類があります。買い方は色々あれど、選んだ5頭が見事に全頭掲示板、という経験ありませんか?そんな時に、「これが報われたらいいのに!」といつも思うのです。「5頭的中」はWIN5より簡単な気がします。できたらいいなぁ(笑)。

 そして一番望むことは、競馬場がもっと身近なものになることです。私も一度競馬場に足を踏み入れるまでは、「行ってはいけない場所」だと思っていました。どうしても賭け事であるマイナスな側面ばかり見る人はいます。けれど競馬はスポーツのように、もっと純粋に楽しまれてもいいものだと私は感じています。テーマパークに行くように、ゲームセンターに行くように、気軽に誰でも行ける場所。「今日どこで遊ぶ?」の選択肢の一つになる場所。宿泊施設を併設してもいいかもしれませんね。

 あんなに一生懸命走っている馬や、騎手、関係者の皆様の頑張りが、もっともっとたくさんの人に届く未来を、私は夢見ています。

リレーバトン 次回は

前田 玲奈さん です。

※この記事は 2023年4月14日 に公開されました。


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