京雅の沓冠
(和歌)


「ラジニケで 外一気」(秘められたメッセージ)

<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
 春のGIシリーズも宝塚記念で終了し、いよいよ本格的な夏競馬が到来しました。関東主場の舞台も東京から福島へと変わり、夏の開催を感じます。
 そんな第2回福島競馬の開幕週に行われたのは通称「ラジニケ」と言われるラジオNIKKEI賞。3歳限定のレースで、秋のGIに向けて賞金を加算したい馬たちが集結しました。
 雨が降り、開幕週の前残り、とは少し異なる馬場となったラジオNIKKEI賞で、実力を遺憾無く発揮したのはオフトレイル。4コーナーでは後方にいましたが、逃げ馬たちを追い、決戦の直線で、末脚炸裂。抜群の伸びを見せ、先行したライバルをアタマ差で捉えました。
 隠れたメッセージの通り、「ラジニケで 外一気」。今後もオフトレイルの華麗な切れ味は要注目です。


※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。

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