京雅の沓冠
(和歌)


「夢叶う グランプリ」(秘められたメッセージ)

<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
 暮れの有馬記念と並び、春のグランプリと称される宝塚記念。春の夢を叶えるべく精鋭13頭が集結した中、先頭で駆け抜け、雄姿を見せたのはブローザホーンでした。
 前夜から雨が降り、重馬場でレースを迎えましたが、鞍上の菅原明良騎手は「重馬場も苦にしない」と勝つ自信をのぞかせていました。言葉通り、大外から一気の脚で駆け抜けトップでゴールしました。菅原明良騎手は優勝後のインタビューで「馬に感謝しかない」とも語っていました。
 ブローザホーン、菅原明良騎手そして吉岡辰弥調教師は初のGⅠ制覇。三人、そして関係者の夢が叶ったグランプリとなりました。


※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。

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