京雅の沓冠
(和歌)


「荒れた空 マテンロウ」(秘められたメッセージ)

<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
 春の古馬GI戦線の前哨戦として重要な意味を持つ中山記念。今年はGI馬を含めた16頭が集結。雨が降る荒れた空模様の中、マテンロウスカイがインコースから見事に抜け出しました。
 ゲートが開いて、相手を見ながら(開いて、相手の掛詞)先団のポジションにつけ、馬場が悪くなる内埒沿いで耐えて脚を溜めます。ラストの直線、逃げ粘るハナ行くドーブネを目掛けて、駆けろ!とばかりに追い出し開始。しっかりと差し切り、2馬身差の勝利を掴みました。
 朝から雨が降り続いた荒れた空模様の中山競馬場で、「空」と名の付くマテンロウスカイが勝利の雨を浴びた一日となりました。(秘められたメッセージ「荒れた空 マテンロウ」)


※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。

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