京雅の沓冠
(和歌)


「雄大に ナイル勝つ」(秘められたメッセージ)

<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
 令和6年最初のJRAのGI競走・フェブラリーステークス。砂の王の座をかけて個性豊かな猛者たちが集結した中、先頭でゴール板を駆け抜け、玉座に君臨したのは初の重賞タイトルがGI制覇となったペプチドナイルでした。
 デビューから2戦は芝を使うも結果は奮わず、以降は砂(ダート)に夢を求め走り続けようやく辿り着いたタイトル制覇。
 4番手という絶好のポジションから、直線では、長く良い脚を繰り出して一騎抜け出すと、迫る後続を押さえ切って優勝しました。
 先行策から流れ込むような雄大さは、馬名の一部にもなっているナイル川を彷彿とさせる走りでした。


※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。

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