京雅の沓冠
(和歌)


「ミラノ駆け 行け皐月」(秘められたメッセージ)

<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
 カブラヤオー、ミスターシービー、ナリタブライアン、ゴールドシップなど、多くの勝ち馬が後の名馬となる、いわゆるクラシックへの登竜門といえる共同通信杯。その重要な一戦を制したのはジャスティンミラノでした。
逃げるパワーホールを見ながら2番手で最後の直線を迎えたジャスティンミラノ。2歳マイル王のジャンタルマンタルとの一騎打ちとなるも、新馬戦から3か月の成長と休養を得て、軽快元気なミラノはラストでよく駆け、溌剌とした走りで2歳チャンピオンを突き放しました。
テン乗りだった戸崎圭太騎手も「強い勝ち方ができた」と太鼓判。このまま順調にクラシック1戦目、皐月賞の扉を叩いて欲しいという願いも込めて、秘められたメッセージは「ミラノ駆け 行け皐月」。


※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。

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