京雅の沓冠
(和歌)


隠れたメッセージは「世界一 あの走り」

<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
 11年ぶりの天覧競馬で行われた今年の天皇賞(秋)。豪華メンバーが集結する中、世界ランキング1位のイクイノックスが実力をしっかりと見せつけて優勝しました。これで、GIは5勝目、天皇賞(秋)は連覇となりました。これまでのレースぶりとは変わり、好スタートから好位3番手(攻めてさあ)で追走するイクイノックス。直線に向いても持ったまま進出(いま来る)すると、他者を寄せ付けぬ走りを披露(快速、異次元の脚)。入れた鞭の数も少なく、鞍上のルメール騎手はターフビジョンで他馬との差を確認する余裕を見せるほど(力余れり)。
「世界一 あの走り」、世界ランキング1位はやはり強かった、そう感じさせる一戦となりました。


※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。

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