京雅の沓冠
(和歌)


隠れたメッセージは「華咲かす 大輪の」

<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
 10月22日に行われた三冠最後の一戦、菊花賞。皐月賞馬・ソールオリエンス、ダービー馬・タスティエーラが揃って参戦した豪華メンバー。その中から「最も強い馬が勝つ」と言われる菊花賞馬の栄光にたどり着いたのは、未勝利勝ちから5連勝で一気にスターダムに登りつめたドゥレッツァでした。
スタートは五分だったドゥレッツァでしたが、1週目の4コーナーでは早めに出していき先頭へ。自らペースを作り軽快に駆けていきます。その後、向正面で一旦、先頭を譲りますが、慌てず冷静にラップを刻み2番手で直線へ。もう一度、脚を使うと、すでに一人旅。ダービー馬を3馬身半突き放し、大輪の菊の華を咲かせました。(隠れたメッセージ「華咲かす 大輪の」)
長丁場の戦いを終えたドゥレッツァは、まずは疲れをとって、今後はこれから決定、とのこと。この連勝の勢いそのままに古馬の壁も破れるか、次走が待ち遠しいですね。


※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。

×