京雅の沓冠
(和歌)


隠れたメッセージは「七頭目 三冠馬」

<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
 単勝1.1倍の断然人気に指示され、牝馬三冠に王手をかけたリバティアイランドに注目が集まった今年の秋華賞。終わってみれば、その注目馬が万全の競馬で、納得の強さを見せつけました。
 オークス以来、約5か月ぶりにターフに凱旋したリバティアイランド。順調にスタートを決めると、道中は馬群で末脚を温存。3コーナー手前で外に進路を確保すると、4コーナーで進出開始。直線入り口で一気に先頭に立ち勝負を決めました。
 思い返せば、今回の京都競馬場改修工事前最後の2020年の秋華賞はデアリングタクトが牝馬三冠を達成。そして、秋華賞が京都競馬場に戻ってきた今年は、リバティアイランドが達成。七頭目の牝馬三冠馬リバティアイランド。久しぶりの京都開催となった秋華賞を艶やかに駆け抜けました。


※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。

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