京雅の沓冠
(和歌)


隠れたメッセージは「夏射抜く ノッキング」

<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
 夏競馬を締めくくる新潟伝統の重賞・新潟記念。笑顔で夏を終えたのは2番人気のノッキングポイントでした。
道中は中列インコースで待機。長い直線で先行馬を行方を見て、虎視眈々と機を狙います。その先行馬たちが徐々に馬場の真ん中に持ち出すのを見ると、「今だ!」とばかりに開いた内よりを覇気漂う豪脚で抜け出すと、外のユーキャンスマイル、内のインプレスの強襲を凌ぎ、見事に先頭で駆け抜けてました。
ノッキングポイントとは「アーチェリーで矢を弦につがえる場所」という意味。隠れたキーワードはそんなアーチェリーになぞらえて「夏射抜く ノッキング」。夏の最後を射抜く見事な一矢といえる走りでした。


※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。

×