京雅の沓冠
(和歌)


隠れたメッセージは「アスコリの 差し華麗」

<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
 優勝馬からハープスターやセリフォスといった名馬を輩出している新潟2歳ステークス。未来の栄光を目指した12頭の中から先頭でゴール板を駆け抜けたのはイタリアにある都市を由来としたアスコリピチェーノでした。
 新潟の長い直線勝負に備えて理想の好位置で脚を温存。気持ちよく逃げたショウナンマヌエラが逃げ粘るところを馬場の中央を、堂々かつ華麗で力強い末脚で豪快に伸びて差し切りました。
 アスコリピチェーノは無傷の2連勝。そして鞍上の北村宏司騎手は5年ぶりの重賞勝利となりました。今後は暮れのGIが目標。出世レースを勝ち取った牝馬の前途に注目です。


※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。

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