京雅の沓冠
(和歌)


隠れたメッセージは「関屋取り 実現す」

<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
 半世紀以上の歴史を持つ、夏の新潟マイル伝統の重賞・関屋記念。今年の同レースを先頭で駆け抜けたのは重賞馬を母に持つアヴェラーレでした。
 前半は脚を溜めて待ち、長い直線でポジションあげていくアヴェラーレ。優勝に向けた旅路の途中、先抜けたディヴィーナ、ラインベックを射程に捕らえると、自慢の末脚(疾き脚)を披露し、ラスト30m程で抜け出しました。
 アヴェラーレはイタリア語で「実現する」という意味。関屋記念のタイトルを取り、賞金を加算。秋の大舞台出走を実現させる大きな勝利となりました。


※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。

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