京雅の沓冠
(和歌)


「初ずくめ 復帰戦」(秘められたメッセージ)

<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
 夏競馬を締め括る新潟伝統の重賞・新潟記念。発走直前に人気馬ライトバックが放馬による競走除外となり、波乱を予感させるスタートとなりました。
 アリスヴェリテが1000mを58.9秒と淀みないラップで刻む中、シンリョクカは離れた2番手を追走。馬場の良い中程に持ち出すとタフさを見せ、長く良い脚を繰り出して邁進し、見事に勝利を掴みました。
 シンリョクカは前走、落馬による競走中止から華麗な復活劇で重賞初制覇。またオーナー、調教師、騎手もこれが嬉しい重賞初タイトル。苦労を共にしたチーム・シンリョクカが初ずくめの復帰戦を勝利で飾りました。


※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。

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